大河「天地人」-二十回「秀吉の罠」2009/05/17 23:28

天地人第20回「秀吉の罠」の感想です。

舞台は天正十三年。

本能寺の変から一挙に三年飛ばしましたね。
まあドラマ進行上の都合でしょうが、上杉・秀吉の虚実の駆け引きという面では、この3年間が面白いのに!、何というべきか、という感じですね。

天正13年時点では、秀吉・上杉の上下関係はもうケリがついています。

上杉方が上条義真を人質として秀吉に出すのが天正十一年ですし、天正十三年の秀吉の越中攻めには上杉方は、ちゃんと秀吉の指示の下に出陣しています。

もちろん書状の上でも臣下扱いになるのは天正十四年六月の景勝上洛を待たないといけないですが、天正十三年時点では、「従うか従わないかは秀吉の出方次第」なんて妻夫木兼続が強気の態度を言えるような状況ではありません。

ドラマでは、越水(落水)の会談が描かれていました。
最後の方で出典に北国太平記?があげられていましたが、この逸話の出典としてよく言われるのは「上杉三代日記」ですね。
越中攻めを終えた秀吉が、三成ら近習三十八人を連れて越後越水を訪れ、景勝・兼続・秀吉・三成の4人だけで4時間近く会談したというものです。

この会談は上杉方の記録にしかないので「虚構だ」と言う人が多いですが、まあ個人的には、こういうことが史実だったら面白いな、とは思いますね。

史実での三成と上杉方の書面上の接触は、これを遡る三年前、天正十年の賤ヶ岳の戦いの頃から始まってます。

小栗三成、結構横柄で嫌な性格に描かれてますが(今後どうなるのかは知りませんが)、実際はドラマ中で兼続が
「石田三成は、以前から気配りのある書状を送ってきている」
と言ってたのが、史実に近いと言えるかとは思います。