【大河・軍師官兵衛】そこまでやるか!2014/10/19 21:27

大河ドラマなんて、所詮はフィクションのドラマであるし、大河で三成が悪く描かれるのは今日に始まったことじゃない。
むしろ最近の「天地人」や、「功名が辻」「葵三代」なんかで三成が好意的に描かれた方が例外で、大多数の大河では三成は陰険な悪役で描かれていた。
だから「軍師官兵衛」で三成に陰険な役どころが割り振られるのは、想定内のことであり、あれこれ言うのも大人げない・・・

・・・と思ってはいたものの。

今日の大河ドラマ・軍師官兵衛(「太閤の野望」の回)はちょっと、ひどいんじゃないか。

朝鮮の役で、戦いの不利を説き撤兵を主張する黒田官兵衛や小早川隆景に対し、三成が
「太閤の命に逆らう撤兵は出来ない。」
とか高飛車に言うシーンがありましたが・・・

漢城への撤兵を主張していたのは、三成や奉行衆でしょ。
強硬に反対したのは小早川隆景や加藤清正じゃないか。

三成は秀吉に朝鮮出兵の無謀さを示す直諌状(いわゆる三奉行連署状と言われるもの)を、平壌での敗北よりずっと以前に送ってますよ。

こういう一次史料が残っている話を、あっさりひっくり返して描くというのはなあ。
(詳しく知りたい方は、拙著「石田三成からの手紙」等を参照ください)


ドラマでは官兵衛が朝鮮との和睦を推進しようとしたことになっていますが、行長と協力して和睦を強硬に推進したのも三成。そのために秀吉に不興を買ったのも三成。

黒田官兵衛なんか、和睦に関し一体どこで何をしたのか知りませんが。

ドラマ中で、岡田准一演じる官兵衛が、
「(自分を)貶めるために、そこまでやるか。」
と田中圭の三成に言うシーンがありましたが、そのセリフはそっくり制作側に返してやりたい。

竹中秀吉が、
「堪忍袋の緒が切れたわあ。」
とか怒鳴るシーンがありましたが、それはそのまま私の感想ですね。

【歴史秘話ヒストリア 君よ、さらば! ~官兵衛VS.三成 それぞれの戦国乱世~】雑感2014/10/23 00:03

今日のNHK歴史秘話ヒストリアで、官兵衛と三成が取り上げられてましたね。
途中から見たので冒頭の辺は見てませんが・・・

大河ドラマの方で、三成の扱いがあまりに酷いし、史実から外れているので、NHK側で配慮した結果、ということになるのでしょうか?(考えすぎ?)

番組では(前のブログで紹介した)三成の秀吉への直諌状、いわゆる三奉行連署状も紹介されていて、三成が朝鮮の役講和に努力したことも触れられていました。
その辺は評価できますね。

ただ一方で、黒田官兵衛が諸将撤兵の責任をとるスケープゴートになった、とされてましたが、そういう説は私は初耳です。
佐島顕子さんが言ってるのだから、そういう考えもあるのかもしれないですが、一般には官兵衛は朝鮮からの無断帰国を咎められたことになってますね。

制作側は、「ともに秀吉を支えた二人が最後に袂を分かった」という主旨で描きたかったようでしたね。

どうしてもその路線でいくなら、官兵衛と三成の共同作業としては朝鮮の役ではなく、賤ヶ岳や(これもブログで書いた)淡路攻めあたりを取り上げるべきでは無かったかと、私は思います。

博多の町を通じた二人の接点、というのも番組で触れられていて、それは悪くない視点とは思いますが、ちょっと時期がずれてますね。

ま、いずれにせよ官兵衛と三成のポジティブな接点を見出すのは難しいだろうなあ。