「石田三成からの手紙」-執筆余話-2012/10/31 21:57

「石田三成からの手紙」、ようやく完成本が手元に届きました。

改めて読み直すと・・・・
・・・・拙い文章が多く、本当に赤面します。もっと良く推敲するんだったなあ・・・

まあちょっと言い訳すると、この本の話を出版社の方としたのが7月8日、初稿完成が8月18日で、1ヶ月程度の期間でこの本は書き上げた分けですが、執筆できたのは週末だけだったので、実質10日程度で書いたことになります。

原稿用紙約200枚分を10日、1日20枚ペースで書いたので、これは結構なハイペースじゃないかと。
(まあ以前、他の歴史雑誌に書いた内容をほぼそのまま引っ張ってきたところもありますが)

急いで書いたので、ちょっと文章が練れてないところもあります・・・と言ってみても仕方ないですが。

ちなみに、
「SHUNさんも、これで印税生活ですか。」
というような言われ方をされることもありますが、この本や「三成伝説」では私は稿料も印税も一切いただいてなくて、むしろ一部持ち出しで作ってもらってます。
(その分、自由に書けましたが。)

少しでも安くなって大勢の人に読んでもらえたら、という気持ちもありますが、そもそも発行部数が少なくて、印税どころか・・・という状況です。

三成本というのは、あまり売れないみたいですね。

出版社も最初は超弱気で、精々数百部程度で考えていたようです。
ネットでの前評判と、「のぼうの城」ブームを当て込んで、初版は少し刷り増したようですが、それでも大した部数ではありません。

そういう事情で、仮に絶版になっても早々に増刷はされないと思いますので、もし拙著を「読んでやろう」という奇特な方は、お早めに予約をお願いします。

書店も、かなり大きなところではないと置かないだろうなあ。

コメント

_ 湖西っ子 ― 2012/11/01 18:23

新刊の発売おめでとうございます。
面白かったです。
鷹狩のこと、織田秀信宛ての手紙が残っていることなどは知りませんでした。
朝日新聞のコラム「近江の三成」を読んで本当はどんな人だったかのかと思うようになりました。
他の本も読んでみましたが、どの本にどの書状や説が載っていたのかあまり覚えていません。
一昨年、彦根城と長浜城の歴史博物館で肖像画や書状などを観ましたが、私には「嶋左近、山田」と「残紅葉」しか読めませんでした。
「石田三成からの手紙」では12の書状それぞれについて詳しく意味や気持ちなどを書き込んでていただき、関ヶ原についての新しい説も紹介されていて分かりやすかったです。
20年前の9月15日、伊吹山に家族でドライブに出かけました。その頃三成のことはほとんど知らず、山頂付近に花が咲いていたのを覚えています。
旧暦との違いはあっても10月に雪が降るのかと思っていましたが、今朝の関西からの天気予報では、北部の山間部では雪がちらつくかもしれないということでした。

_ SHUN ― 2012/11/03 00:28

湖西っ子さん、こんばんは!

もう拙著お読みいただいたのですか。
ありがとうございます。
まだ書店に出荷されていない段階なので、ひょっとすると最初の読者の方ではないかと思います。
感想お寄せいただき、ありがとうございます。
まだまだ考察不十分なところがありますが、今後は今回の本では取り上げられなかった島津や佐竹への書状の分析等も含めて、もっと三成の人間性に迫りたいと思っています。

_ 湖西っ子 ― 2012/11/05 21:49

良いお知らせ有難うございます。
第5章「理想」が特に印象に残っています。
前のコメントで、12通以外の書状のことも少し書きました。申し訳ありません。

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